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酒と音楽とスポーツをこよなく愛するLoweのブログ


by 1lowe
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雨に歩けば

朝、起きたら首が痛い。
なんとか起き出して朝食をとり着替えたものの
だんだん痛みは増すばかり・・

昨日までなんともなかったのに・・
寝違えたか。。

どうしようもないのでお仕事はお休み・・
針灸で鍼を打ってもらい、とりあえずおとなしく。。

ですので
昨夜のライブレポをば。。





大阪城公園駅に着いたのは公演20分前。
小雨の中、缶ビールを飲みながら城ホールに向かう。
スタンド席に着き、ほぼ満員に埋まった会場を見て、なんだかほっとした様な、懐かしいような気分になった。
周りの客が、30代から40代の、ほぼ同年代の客層で占められていたからか。
最近観たライブというのが、加藤登紀子、中島みゆきという比較すれば一世代前の、
そして年末のロックフェス(世界の終わり、ねごと、Okamoto’s、モーモーギャバン等)という二世代若い客層のライブだったからそう感じたのかもしれない。

そんな「同窓会」みたいな雰囲気の中、ライブが始まった。

君を探している
HappyMan
ガラスのジェネレーション
トゥナイト
コンプリケーションシェイクダウン
99Blues


初期のナンバーを立て続けに演奏する。
ちょうど一番聴いていた、そして歌っていた頃のナンバーに思わず口ずさむ。
そして
ナポレオンフィシュと泳ぐ日

ブリンズレー・シュォーツやE・コステロのバックバンド・アトラクションズとの共作で、
パブロックの香りのするワタシの一番好きなアルバムのタイトル曲。

あぁ、ここに来てよかった・・本当にそう思った。

ここで、右手に持っていたペンをポケットにしまった。
ブログで書き残しておこうと思って、曲順や気づいたことなんかをメモしていたんだけど。

記録じゃなく、記憶にしよう。

・・ですので・・
ここから先は、あまり「確か」ではありません。。

このライブのバックバンドはザ・ホーボーキングバンドで、そこに特別ゲストが一緒にステージを盛り上げていた。
堂島公平、杉真道、伊藤銀次、ラブサイケデリコ・・一番良かったのは「ルイードの同級生です」と紹介された山下久美子のSoYoung

そして一番会場が沸いたのが、野茂英雄。
今の日本人メジャーリーガーのパイオニアである彼が元春ファンというのは知っていたけど・・まさかここで出るとは思わなかった。
そんな彼に元春が捧げた歌、
約束の橋

今までの君は間違いじゃない
これからの君は間違いじゃない


涙が出た。
今までこのフレーズに何度励まされ、勇気付けられてきたことか。

 他にも
 仕事も適当にみんなの待ってる店までhurryUp!
 真夜中の扉に足をかけてこの街のノイズに乾杯・・
 誰もが心に見知らぬ夜明けを抱えてる・・


 そんなフレーズの中で一番好きなのが

 たった一つだけ残された最後のチャンスに賭けている
 「ダウンタウンボーイ」

 受験や就職試験
 大事な試合やレース・・
 そしてプロポーズの時もそうだった・・
 人生の大事な場面にふと口ずさんでしまうのがこのフレーズだった。

 (残念ながら、このフレーズを今回聴くことはできなかったけれど)


ロックンロールナイト
ニューエイジ

そして

Someday

手遅れといわれても 
口笛で答えていたあの頃
誰にも従わず傷の手当てもせず
ただ 時の流れに身をゆだねて

 
歌う、みんなで歌う。
いつもは車の中で、カラオケボックスで歌う歌だけど。
今日は元春と、そして「同窓生たち」と歌う。

つまらない大人にはなりたくない

そう思い続けてきたけれど
歳を重ねて いろんなものを背負わざるを得なくなり

元春を聴きはじめた10代の頃の自分に
胸張って誇れるような大人になったかどうか・・

そんなワタシたち一人ひとりに元春は語りかけ、励ましてくれる。
それは10代の頃も、20代の頃も、40代となった今も。

そして、それはこれからも。


悲しきレディオ
そしてアンコールの
アンジェリーナ

会場は総立ちとなった。
みんな立ち上がって拳を上げ、足を踏み鳴らしている。

ワタシは立たなかった。
いや、立てなかった。
もう、腰が抜けて立てなかった。
(前日の白石畑錬、そして今朝のMTB3時間錬のせいで足がパンパンだったこともあるけど)

元春は今年で56歳になる(来週だっけ)
そんなワタシと一回りも違うオッサンがあれほど熱いロックステージを魅せることができるのか。
それは30周年を迎えたベテランロッカーというよりも、デビューしたての新人ロッカーのような・・
研ぎ澄まされた名刀というよりも、切れ味鋭いナイフのような・・
そう、最近観たB・スプリングスティーンの初のロンドンライブのようなカッコよさ・・
それを56歳のオッサン(失礼)に魅せられるとは。

凄い。
本当にこの人は、凄い。

ステージが終わってもなかなか席を離れられず
城ホールを出たのは21:00頃だった。
小雨だった雨は本降りになっていたけど
傘を差す気になれず、そのまま駅に句かって歩いた。

26年前、初めてスプリングスティーンを観たあの夜も、土砂降りの中を傘も差さず歩いた。
びしょ濡れになったけど、寒さは感じなかった。

変わってないなぁ。
そう思える自分がなんだか嬉しかった。


でも・・
あの頃と比べて、雨がすぐ頭皮に感じられるようになったのは・・
・・チト淋しい。
by 1lowe | 2011-03-07 18:34 | 音楽