第一回大台ケ原(勝手に)ヒルクライム エピローグ
2007年 07月 10日
大台ケ原での出来事。
ゴールして、着替えるためにクルマに戻ったときのこと。
作業服を着た数人の方がこちらに歩いてこられました。
そしてその中の一人の方と目が合いました・・するとお互い
「・・おや・・?」
という感じで、顔を見合いました・・。
と同時に、
「あ~!!」と指を指し合いました。
Fさん・・
大台ケ原の地元・上北山の方で毎年行われる「大台ケ原ヒルクライム大会」の実行委員会の会長さんです。
そう、本家本元の大会のオーガナイザーさんです。
F:「どないしたん」
L:「どないしたんって・・7月の第一日曜ってここ(大台ケ原)ですやん・・」
F:「そやな~、今年はスマンかったなぁ~・・・」
今年は3月にR169で起きた土砂崩れ事故の影響が大きかったこと・・
その事故で亡くなられた3名の方のことを思うと、どうしても開催はできなかったということ・・
F:「でもまさかこうして今年も会えるとはなぁ・・」
L:「そりゃ毎年のことですもん・・走らないと夏を迎えた気分にならないんですよ・・
それに、この大会はボクにとって大切なレースなんですから・・」
6年前、ガンになって落ち込んでいた時、妻が持って来てくれた新聞の切り抜き・・
それはこの「大台ケ原ヒルクライムレース」開催の記事だった。
「早く良くなって、走れたらいいね・・」
それが闘病の第一歩だった・・。
その半年後、ワタシはスタート地点に立っていた。
そしてフラフラになりながらも完走を果たした。
レース中のことは覚えていない・・
もうとにかくスタートから泣いていた・・涙が止まらなかった・・嗚咽も止まらなかった・・
ゴール後、その場で泣き崩れてしまって応援に来てくれた家族、友人に担がれたのは覚えている・・。
F:「そっか、そやったなぁ・・」
そう言いながらFさんは何度もうなずいていた・・。
実はワタシ自身、Fさんとこうやって直接話をするのは初めてだった。
第一回から出場していることもあり、Fさんはワタシのことをしってくれていて、毎年挨拶を交わしてはいたもののこうやってゆっくり話をするのは初めてだった。
しかもそれが本大会ではなく、ワタシたちが勝手にやった「なんちゃって大会」の時だというのも、なんだか変な話であるが・・。
しばらく話をして、「そろそろ・・」ということで握手をした。
別れ際に
「来年は本大会で頼みますよ!」とお願いすると、
「ニヤッ」と笑って手を振って行った・・。
みんなのゴールを見届けるために駐車場入り口に行き、ゴールの度にワイワイやっていると駐車場内にアナウンスが聞こえた・・
「本日自転車で登って来られたサイクリストのみなさん・・サイクリストのみなさん・・」
あ、入り口で騒いだもんだから怒られるのか・・?
「本日ははるばる自転車でお越しくださりありがとうございます・・
本来ならば今日は村をあげてのサイクリング大会でありましたが、諸般の事情により大会を中止させていただきました・・
ですが、にもかかわらず本日自転車で登って来られるみなさんの姿を見せていただき、嬉しく 思います・・」
あ、Fさんだ・・
「来年は、ぜひとも村を上げて再び大会を行うことをお約束いたします・・
来年も、ここでお会いしましょう・・」
おおぉぉ~!!
ワタシ達は歓声をあげた・・
そしてそのアナウンスに対して拍手で応えた・・。
もう、なんてことやってくれるんだ、Fさん!!
カッコ良すぎるで・・。
来年、またここでヒルクライム大会が開催されます。
ワタシは・・もちろん参加します。
そして、このFさんの心意気に負けないような
走りをすることを誓います!!
・・あ、言っちゃった・・。
ゴールして、着替えるためにクルマに戻ったときのこと。
作業服を着た数人の方がこちらに歩いてこられました。
そしてその中の一人の方と目が合いました・・するとお互い
「・・おや・・?」
という感じで、顔を見合いました・・。
と同時に、
「あ~!!」と指を指し合いました。
Fさん・・
大台ケ原の地元・上北山の方で毎年行われる「大台ケ原ヒルクライム大会」の実行委員会の会長さんです。
そう、本家本元の大会のオーガナイザーさんです。
F:「どないしたん」
L:「どないしたんって・・7月の第一日曜ってここ(大台ケ原)ですやん・・」
F:「そやな~、今年はスマンかったなぁ~・・・」
今年は3月にR169で起きた土砂崩れ事故の影響が大きかったこと・・
その事故で亡くなられた3名の方のことを思うと、どうしても開催はできなかったということ・・
F:「でもまさかこうして今年も会えるとはなぁ・・」
L:「そりゃ毎年のことですもん・・走らないと夏を迎えた気分にならないんですよ・・
それに、この大会はボクにとって大切なレースなんですから・・」
6年前、ガンになって落ち込んでいた時、妻が持って来てくれた新聞の切り抜き・・
それはこの「大台ケ原ヒルクライムレース」開催の記事だった。
「早く良くなって、走れたらいいね・・」
それが闘病の第一歩だった・・。
その半年後、ワタシはスタート地点に立っていた。
そしてフラフラになりながらも完走を果たした。
レース中のことは覚えていない・・
もうとにかくスタートから泣いていた・・涙が止まらなかった・・嗚咽も止まらなかった・・
ゴール後、その場で泣き崩れてしまって応援に来てくれた家族、友人に担がれたのは覚えている・・。
F:「そっか、そやったなぁ・・」
そう言いながらFさんは何度もうなずいていた・・。
実はワタシ自身、Fさんとこうやって直接話をするのは初めてだった。
第一回から出場していることもあり、Fさんはワタシのことをしってくれていて、毎年挨拶を交わしてはいたもののこうやってゆっくり話をするのは初めてだった。
しかもそれが本大会ではなく、ワタシたちが勝手にやった「なんちゃって大会」の時だというのも、なんだか変な話であるが・・。
しばらく話をして、「そろそろ・・」ということで握手をした。
別れ際に
「来年は本大会で頼みますよ!」とお願いすると、
「ニヤッ」と笑って手を振って行った・・。
みんなのゴールを見届けるために駐車場入り口に行き、ゴールの度にワイワイやっていると駐車場内にアナウンスが聞こえた・・
「本日自転車で登って来られたサイクリストのみなさん・・サイクリストのみなさん・・」
あ、入り口で騒いだもんだから怒られるのか・・?
「本日ははるばる自転車でお越しくださりありがとうございます・・
本来ならば今日は村をあげてのサイクリング大会でありましたが、諸般の事情により大会を中止させていただきました・・
ですが、にもかかわらず本日自転車で登って来られるみなさんの姿を見せていただき、嬉しく 思います・・」
あ、Fさんだ・・
「来年は、ぜひとも村を上げて再び大会を行うことをお約束いたします・・
来年も、ここでお会いしましょう・・」
おおぉぉ~!!
ワタシ達は歓声をあげた・・
そしてそのアナウンスに対して拍手で応えた・・。
もう、なんてことやってくれるんだ、Fさん!!
カッコ良すぎるで・・。
来年、またここでヒルクライム大会が開催されます。
ワタシは・・もちろん参加します。
そして、このFさんの心意気に負けないような
走りをすることを誓います!!
・・あ、言っちゃった・・。
by 1lowe
| 2007-07-10 22:35